CORE CHARACTER SHEET v1.2 + CREATOR'S STATEMENT
主人公設計 & 作品理念
統合議事録
MERITOCRACIA — 内部資料
PART 01
作家として伝えたいもの
本作『メリトクラシア』は、単なるファンタジー作品ではない。現実世界の国家・法律・制度・社会構造を異世界へ翻訳し、ディストピアとして再構築することを目的とした作品である。
1-1 理念・信念
- 現実世界の国家の闇・法律の矛盾・制度の欺瞞を、ファンタジーという形式で可視化する
- 「限りなく現実世界の異世界翻訳」として機能するディストピアを描く
- 実在事件・歴史・社会情勢を異世界へ反映させ、架空でありながら現実を照射する
- シリアスとラブコメの両立——重いテーマを、人間関係の温度で緩和させる
1-2 メリトクラシア国家像
| 表向き | 機械的平等・成果主義・弱者を見捨てない理念 |
| 実態 | 階級差・差別構造・制度の欺瞞・観測と管理 |
この二重構造こそが、作品テーマ「制度は正しいのか」の舞台装置となる。
1-3 作品テーマ
制度 vs 神 vs 人間
——そのどれも信じきれない存在が、最終的に「選択」を行う
- 神人を殺した(ように見える)
- 制度姉を救えなかった
- 人間嘘をつく(影武者・国家隠蔽)
PART 02
主人公設計:ジェイド・レオンハルト
2-1 キャラクター概要
| 本名 | ジェイド・レオンハルト |
| 身分(序盤) | ウンフェーイグ(最下層平民) |
| 家業 | パン屋 |
| 家族 | 父・母(ミレイユ)・姉(カーネル) |
| 性格タイプ | C:バランス型(普段冷静、感情で爆発) |
2-2 性格設計
NORMAL STATE
- 冷静・観察型
- 感情を表に出さない
- 状況判断を優先する
CRITICAL STATE
- 感情が一気に爆発する
- 理性よりも衝動が優先
- 「理不尽」「喪失」に強く反応
設計意図:感情を抑圧する→限界で爆発する構造により、読者のカタルシスを最大化する。
2-3 目的の多層構造
SURFACE / 序盤〜中盤
強くなる・見返す
社会的劣等感・階級差別体験による動機
MID / 中盤
姉の死の真相を知る
市場テロ事件・国家による事故処理・影武者疑惑
DEEP / 後半
世界構造の矛盾を理解する
制度・宗教・神すべてへの疑念
FINAL / 終盤(保留)
世界をどうするかを選ぶ
※改革・破壊・再構築いずれにも意図的に確定させない
2-4 転機
| 転機 | 内容 |
|---|---|
| ① 市場テロ事件 | 宗教過激派による複合テロ。天使分霊攻撃。姉カーネル死亡(子供を庇って) |
| ② 国家対応 | 事件は「事故」として処理。犯人逮捕(影武者の可能性) |
| ③ 能力覚醒 | 心音解析能力が発現。犯人の「罪悪感の欠如」を検知。世界への疑念が発生 |
PART 03
能力設計 & 天界側設定
3-1 心音解析システム
| 機能 | 心拍・呼吸・感情の解析 |
| 可能 | 嘘の兆候・恐怖・緊張の検出 |
| 不可能 | 思考読解(完全な読心ではない) |
| 本質(内部設定) | メタトロン適合者の判断補助機構として残存した「機能」 |
序盤では一切開示しない。本人も自覚なし。
3-2 心音システム進化段階
| 段階 | 時期 | 機能 |
|---|---|---|
| 第1段階 | プロローグ〜テロ事件編 | 嘘・恐怖・緊張の検出のみ |
| 第2段階 | グローリアテスト編 | 感情の質の識別(罪悪感と恐怖の区別) |
| 第3段階 | 士官学校編 | 複数人の同時解析・パターン認識 |
| 第4段階 | 後半 | メタトロンの記憶断片との接続開始 |
| 第5段階 | 終盤 | システムそのものへのアクセス可能性 |
3-3 メタトロン転生構造(内部設定)
ジェイドはメタトロン(天界管理者級存在)の転生体。ただし未覚醒であり、本人・周囲ともに自覚なし。
| 分裂構造 | 内容 | 現在の状態 |
|---|---|---|
| ① 本体 | 封印・消滅(未確定) | 伏線として保留 |
| ② 機能 | 判断補助機構として残存 | 心音システムとして発現 |
| ③ 意志・残滓 | 人間として転生 | ジェイドとして存在 |
3-4 天界の絶対制約
- 現世への直接介入は禁止
- 人類の発展を妨げない
- 神話存在の顕現は禁止
- 観測のみ許可
| 審問庁の役割 | 異常個体の観測・心音共鳴の測定・危険度評価・必要時は封印 |
| ジェイドの判定 | 危険度:低 / 封印措置:不要 / 監視:経過観測(潜在適合者) |
PART 04
物語ゴール設計
4-1 ゴール方向性(確定)
C:改革系
世界の構造を変える
- 神世界との最終決戦に挑む
- 「正しさに従う構造の破壊」を目指す
- 世界破壊・神の消滅ではない
- 選別システムそのものへの介入・改変
最終到達点は「正しさを否定しない、しかし正しいから従う構造を壊す」という地点。
4-2 構造的対立軸
| 勢力 | 思想 | ジェイドとの関係 |
|---|---|---|
| 神(カオス) | 信仰による選別 | 観測対象 → 最終的に対峙 |
| ルシファー | 強者による選別 | 思想的先行者(違う道を選んだ存在) |
| 国家 | 能力による選別 | 序盤の抑圧構造・中盤で矛盾を知る |
| ジェイド | 選別の拒否 | 唯一「答えを持たない」まま進む存在 |
4-3 三層構造(物語全体)
| 序盤 | 人間ドラマ——家族・差別・テロ・喪失 |
| 中盤 | 政治・制度——審問庁・グローリアテスト・国家の欺瞞 |
| 終盤 | 神話回収——メタトロン・天界・選択 |
PART 05
執筆ルール(設計方針)
5-1 禁止事項
- 序盤でジェイドに思想を持たせない
- 正義を語らせない
- 結論を出させない
5-2 推奨
- 観察させる
- 違和感を積み上げる
- 感情は溜めて爆発させる
5-3 キャラクター核(最重要)
「答えを持たない主人公」
——だから進む。そして最終的に、この世界の「正しさ」を決める。
- 正義を知らない
- 世界を理解していない
- ただ違和感だけを持っている